しっぷ・あほうい!

或る日のライブラリアンが綴るあれやこれや

2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

そして小津先生のDVD-BOXを結局Vol.4までコンプリートしてしまった....。かなりの出費ではありますが一生観るからいいのです、と自分に言い聞かせる。それにこのボックスはパッケージも大へん趣味がよくてよろしいの。ベージュの布張り(でも綿だと思う)に…

マキノ雅弘『弥次喜多道中記』(1938)『次郎長三国志 第三部 次郎長と石松』(1953)『次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港」 (1953) 山手線の改札を出てそのままマークシティの4階からすいすいっと円山町のホテル街を抜けて坂を下るとすぐ辿り着くことのできる名…

小野高裕・西村美香他『モダニズム出版社の光芒 プラトン社の1920年代』(淡交社, 2000) 前々から白地社の『ボン書店の幻 モダニズム出版社の光と影』とともに、タイトルからぴんと来て気にはなっていたのですが、専門書だし本屋ではなかなかお目ににかかれ…

紙恭輔のレファレンスになるかな、気になる本。*1 *1:isbn:4860291395

・若い頃の小津安二郎と中田は似ていると思う、顔の骨格と口元と心持ち垂れ目な感じが。・小津安二郎と島津保次郎は名前だけではなく、顔も似ていると思う。小津のおばあちゃんが島津保次郎の映画を観に行って「うちの安二郎は活動屋になったが、やっぱり活…

木村荘十二『ほろよひ人生』(P.C.L, 1933) フィルムセンターにて「和製ミュージカル第一号」と名高いP.C.Lの『ほろよひ人生』鑑賞。 前身は写真化学研究所で、「ピー・シー・エル映画製作所」(のちの東宝)と改称した後の記念すべき第一回自主製作作品。 …

それから、Vashti Bunyan*1が3月に東京に来ますね!まさかまさか生でVashtiの唄声が聞ける日が来るなんてウッソみたい、楽しみすぎる。発売日に次の日に取って整理番号まだ二桁だったど大丈夫かな....。 http://www.liquidroom.net/pickup/1070301 それから…

行きたいな・行かなきゃメモを更新。 ・帰ってきた『次郎長三国志』とマキノ時代劇大行進!(1/27〜2/16まで シネマヴェーラ) http://www.cinemavera.com/schedule.htmlヨッ、待ってました!と手を擦りながら言いたくなるマキノ次郎長シリーズ。観ていない…

大竹昭子『眼の狩人 戦後写真家たちが描いた軌跡』(ちくま文庫, 2004)*1 打ちのめされるようなすごい本、って米原万里さん(合掌:『オリガ・モリソヴナの反語法』大好きでした)の本のタイトルじゃないけれど、土曜日の夜に全く偶然に観た、あまりにも凄い…

赤の似合う男ー『カメラになった男 写真家中平卓馬』(シネマアートン下北沢) http://www.cinekita.co.jp/lineup/camera.html その急性アルコール中毒で記憶と言語の大半を失った伝説の写真家のことを、わたしは家人に名前を聞くまで全く知らなかった。その…

追記:さっき、ミスハタリさんの日記で発見!27日からシネマヴェーラでマキノ時代劇がかかるんですって!うおーこりゃ新年早々幸先いいなあ。『弥次喜多道中記』『続清水港』『待って居た男』『昨日消えた男』どれもこれも最高!まだ観ていないのもたくさん…

岩本憲児・編著『日本映画とモダニズム 1920-1930 』(リブロポート, 1991)この本は、ちょっとすごいです。久しぶりに本のページを繰りながら「キャアア」と歓声を上げてしまう。表紙の、これぞ洗練の極み的な、今見ても全く古さを感じさせない、素晴らしく…

好きが高じてついうっかりこのブログのタイトルにもしてしまいましたが、ジヨウヂ・テネイよりはじまって、相も変わらず冷めやらぬ和洋問わずのモダニズム文化へのふつふつと沸き上がる興味。2007年も明けたばかりだというのに、全くもっておかまいなしに一…

親密な空間、色彩の旅人 鈴木信太郎展(八王子市夢美術館) よいお天気だったので、えい、と意を決して中央特快に飛び乗って八王子まで行く。はじめての八王子だったけれど意外と近かったので拍子抜け、なーんだ、別に「意を決して」行くほどの遠さじゃない…

今年最初の行かなきゃメモは、・池田重子コレクション 日本のおしゃれ展(〜1/15まで 銀座松屋)*1・歌謡・ミュージカル映画名作選(〜2/4まで フィルムセンター)*2・生誕110周年記念 衣笠貞之助の世界(〜3/31まで フィルムセンター)*3・鈴木信太郎展(〜2…

あけましておめでとうございます。去年の暮れから唐突にはじめた備忘録用メモ日記ですが、今年もピピッと気になる気になるを切り貼りしていきたいと思います。ここを読んでくださっている皆様には今年も沢山の幸福がもたらされますように。