しっぷ・あほうい!

或る日のライブラリアンが綴るあれやこれや

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

お知らせ:伊藤大輔とか言っている次のエントリーに書くのもどうかと思うけど イラストレーターの福田さかえさん*1の展示"tiny shoes"が学芸大学のギャラリーtray*2で開催中。和紙を思わせる柔らかい紙に描かれたイラストはところどころ輪郭が滲むような効果…

マキノ祭りだった京都映画祭(冨田美香先生のお話,聞きたかった!)にも行けず、フィルムセンター「大河内伝次郎と伊藤大輔」特集の『忠次旅日記』は風邪による体調不良で見逃し、あのビクトル・エリセが推薦した(!)というホセ・ルイス・ゲリン『シルビ…

最高に粋な粋な映画:エルンスト・ルビッチ『天国は待ってくれる』 エルンスト・ルビッチの遺作とも言うべき晩年の作品『天国は待ってくれる』(1943年)を観る、素晴らしかった!あいにくスクリーンでという訳ではなく、家の小さなブラウン管を通して観たの…

ふたたび、ハンマースホイのこと ハンマースホイは線の画家だ。 「私にモチーフを選ばせるもの、それは線です。それを私は絵画における建築的成分として名付けるつもりです。そして、もちろん光も重要です。ただし明らかに、私にとってきわめて重要な意味を…

ヴィルヘルム・ハンマースホイ展 静かなる詩情 Vilhelm Hammershøi: The Poetry of Silence(http://www.shizukanaheya.com/) 国立西洋美術館にて、ヴィルヘルム・ハンマースホイの展示を観る。 何点かの風景画を除けば、ほとんどモノトーンとも言えるほど…