しっぷ・あほうい!

或る日のライブラリアンが綴るあれやこれや

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

平山亜佐子『20世紀破天荒セレブーありえないほど楽しい女の人生カタログ』*1(国書刊行会) 友人の、いつもお洒落で「素敵な美人」*2にして「掛け値なしのモダンガール」*3であるところの平山亜佐子さん(id:achaco)の著作をお送りいただいた(どうもあり…

英パンが亡くなった時、棺に一緒に収められたという話を知ってからというもの、谷崎潤一郎『蓼喰う虫』(昭和三年、改造社、装丁:小出楢重)はわたしにとって特別な一冊となった。まだ岡田時彦のことを知らなかった頃、読み差しのまま止してしまっていたの…

本日の英パン発見セツ先生も英パン贔屓: 長沢節『セツの100本立映画館』(草思社、1985年) 林長二郎から岡田時彦へ小学生たちが美剣士、林長二郎派と沢田清派の二つの派閥に分かれていたのを思い出す。私は長二郎派だったが沢田清もキライではなかった。 …

水曜日、東京国立近代美術館フィルムセンター「発掘された映画たち2008」(http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2008-05/kaisetsu.html)のバン・コレクションのうちの一本を見に行く。 田坂具隆『月よりの使者』(新興キネマ、1934年)*1 入江たか子の…

本日の英パン発見 平野威馬雄『銀座の詩情1』(白川書院、昭和四十一年) 岡田時彦より三歳年上の平野威馬雄が書いた銀座の本を読んでいたら、英パン発見となったのでメモ。平野威馬雄も英パンと同じ、逗子開成中学出身だったんだなあ。序文を石黒敬七が書…

佐々木康の映画を見て清水宏のことばかり思い出す 佐々木康『悲恋華』(松竹蒲田、1936年) 原作が谷譲次の家庭小説執筆時のペンネーム牧逸馬で、好きな女優さんの一人であるところの桑野通子が出ているというのでいそいそと観にいった久しぶりの東京国立近…