しっぷ・あほうい!

或る日のライブラリアンが綴るあれやこれや

2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

海野弘先生がポポタムで一箱古本市をやっている!*1箱の中身が気になりすぎる!けど平日18時までしか開いていないなんて普通の勤め人は行けません。週末にせめて展示だけでも見てこようかなーと思うけど、でも土曜日は朝からフィルムセンターで溝口三昧の予…

..その古趣と不潔と野蛮と俗臭の小首府、神様と文明に忘れられたLISBOAが、こうおりぶ油くさい嗄れ声を発して僕の入市に挨拶した。こんちは(ボタアル)! こんちは(ボタアル)!何と感謝すべきこの放浪性! その瞬間から僕はりすぼんとリスボンの古…

そごう美術館で開催中だった鈴木信太郎展が終わってしまった...。たぶん良さそうだなでも横浜かーちと遠いな行こうかなどうしよかなと思っているうちに会期終了、いつものパタン。昨日実家に帰ったら図録が置いてあって両親曰くやはりとてもよかったとのこと…

ここ最近のおもな関心事項のひとつに、和洋問わず1920年代〜30年代の文化があるのだけれど、小津映画をちゃんと観始めてからまだまだ日が浅いので、初期の小津作品、とりわけモダニズム文化華やかりし頃に作られた映画をまだほとんど観ていない。とりわけ、…

そのフィルムセンターでの溝口特集に通っていたり、小津を立て続けに見直していたりする関係で(?)なのかしれないけれど、最近観た6本の映画のうちじつに4本もの作品に沢村貞子が出ていたのにはびっくりした。観たのは『西鶴一代女』『赤線地帯』『お早よ…

秋になると何故だか小津が観たくなる。『秋刀魚の味』『秋日和』『彼岸花』...秋に観たらしっくりくる映画が多いからか知ら。毎回せっせとレンタルヴィデオを借りるのも何なので思い切ってそろそろ中古市場でも売り切れそう(?)なDVD-Boxのvol.1*1と2*2を…

山下陽子銅版画展 "花と果実の紋章"(於 高輪・啓祐堂ギャラリー)山下さんの展示にはー今はなき池袋・ぽえむぱろうるで未生響さんの素敵な造本、空中線書局を知ってからだからーもうかれこれ6年ほど通い続けているけれど、いつ観てもうっとりと夢見心地にな…

15日に東大駒場キャンパスで行われた、翻訳の詩学 エクソフォニーを求めて(多和田葉子+柴田元幸+野崎歓+小野正嗣)での走り書き。・アメリカには行ったことがなかった。行ってみたら思っていたのと違った。異質性ということについて、レッテルを避けて書…