しっぷ・あほうい!

或る日のライブラリアンが綴るあれやこれや

2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

森まゆみ『断髪のモダンガール 42人の大正快女伝』*1(文藝春秋) 去年から何かと気になるささきふさが取り上げられていると知って、発売日を楽しみにしていた本。ささきふさは、長谷川時雨と『女人芸術』を創刊し、また、アナーキズム系婦人誌『婦人戦線』…

相変らず雑務に追われる黄金週間。

『天然生活』という雑誌で、マリコさん(http://www.mitsou.org/)がわたし宛にお手紙を書いてくれたと聞いて、買って読む。「平つか」のあのクローバーと薔薇の絵葉書、文通してた頃を思い出して懐かしいね。二十代の頃、わたしは銀座の洋書屋で働いていて…

NHKのETV特集『神聖喜劇再び 〜作家・大西巨人の闘い〜』を見た。大西巨人『神聖喜劇』を読んだのはもうかれこれ8年も前(!)のことだけれど、未だにあの圧倒的な読書体験を思い出すたびにふつふつと感動が蘇ってくる。 →「私家版日本十大小説」(id:el-sur:…

ジャン・ルノワール『フレンチ・カンカン』(1954年)をはじめて観たのは、もう何年も何年も前のことで、その頃はまだ有楽町の駅前には「レバンテ」だって「ももや」(ああ、ホウ・シャオシェンの『珈琲時光』!)だってあったし、郊外のショッピングモール…

東京国立近代美術館フィルムセンターにて、ジャン・ルノワール『のらくら兵』(Tire au Flanc, 1928)。 先月一杯までの、特集上映「生誕百年 映画監督 マキノ雅広」*1に引き続き、個人的に感涙もののルノワール特集だてんで、さっそく今日から通い始めるつ…