しっぷ・あほうい!

或る日のライブラリアンが綴るあれやこれや

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

少し前の話になるけれど、図書館で『左川ちか詩集』(昭森社、1936年)を閲覧する機会があった。黒色の装幀だったのがすこし意外で驚く。何となくフランス装の白っぽい本を想像していたのだ。三岸節子の装画がシックで、ぱっと見た感じはシュルレアリスムの…

・彷書月刊の8月号「特集・川崎長太郎のうたごえ」における、平出隆×坪内祐三対談がめっぽう刺戟的。長太郎と荷風における歩行の違いの話など、なるほどと思う。何かの目的のために歩くのではなく、歩くという行為やストロークのリズムそのものが皮膚感覚と…

ちょっとご紹介するのが遅くなりましたが、友人のmitsouこと奥村麻利子さんがわたしをモデルにイラストを描いてくれました。すこし気恥ずかしいけれど、でも嬉しい。さっそく本棚の上に飾りました(マリコさん、どうもありがとう)。題して「彼女は本ばかり…

彼女は本ばかり読んでいる

「現代詩壇の代理人?」城戸朱理に対する「門外漢」高橋源一郎の応答: http://togetter.com/li/34662 これを読んで思ったのは、現代詩壇という場所はたいへん硬直しているんだなあということ。「門外漢」が詩について語ると、過剰とも思えるような反応が返…