しっぷ・あほうい!

或る日のライブラリアンが綴るあれやこれや

2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、早々にこの感想文を書き上げて、ラピュタ阿佐ヶ谷の「荷風と谷崎」特集の中の一本、豊田四郎『台所太平記』を観にいくつもりでいたのに、気が付くともうこんな時間になってしまったのだった、こりゃ間に合わない、とほー。

マノエル・ド・オリヴェイラ『わが幼少時代のポルト』(2001年、アルシネテラン) テアトル銀座にて、オリヴェイラのレイトショーを観る。 新作がかかったらとりあえず観にいくただ二人の監督*1のうちの一人、ということで、本当はまずは新作の『夜顔』を先…

橋爪節也編著『大大阪イメージ 増殖するマンモス/モダン都市の幻像』(創元社、2007年)*1 気になる「大大阪」についての本、ということで前々から楽しみにしていた一冊。 かなり様々な角度から「大大阪」にアプローチしているので、興味のある箇所からぽつ…

ジョルジュ・バルビエのイラストレーション! 国立近代美術館フィルムセンター小ホールにて「映画を記録する」。お目当ては『日本映画史 第一部/第二部』(大日本映画協会、1941年)で、ひょっとするともしや岡田時彦のスチルなぞ拝めたりして、という淡い…

今日は小津安二郎の誕生日にして命日であり、そしてもうひとつ。 ジャーン、 1930年12月12日、浅草帝国館にて英パンと栗島すみ子主演作品のナンセンス・コメディ、”紳士淑女一千一夜" ”秋季超特作本格喜劇" 『お嬢さん』の封切日!なのであります(←って別に…

及川道子『いばらの道』(紀元書房、昭和十年) 新青年叢書『渡辺温:嘘吐き(ラ・メデタ)の彗星 』のあとがきを読んでいたら、渡辺温の恋人だった及川道子*1による著作の引用が載っていたので、さっそく読んでみる。及川道子は大正十二年にドイツから帰国し…

「温ちゃん」と「英パン」のこと 渡辺温*1のことは、花さん(id:hanaco)が会うたびに「きっと好きだと思う」と言ってくれていて、もう随分と長いあいだ「読みたいな、読まねば」リストに入っていたというのに、その日気分であちらこちらによそ見をして油を…