しっぷ・あほうい!

或る日のライブラリアンが綴るあれやこれや

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

中村三千夫さんの小さな冊子(つづき)

国立国会図書館にて、中村三千夫さんの追悼文を閲覧してきた。詩人の安東次男による文が心のこもった文章でひどく感動する。とりわけ最後の一文。 先ごろ、中村三千夫が急逝した。中村三千夫といっても、一般にはなじみのない名まえだろうが、東京渋谷の宮益…

中村三千夫さんの小さな冊子

この夏はなぜか『瀧口修造の詩的実験 1927〜1937』(思潮社)に挿み込まれたレモン・イエローの添え書きのことがずっと気に掛かっていた。頭のすみに貼りついて、いつまでもそのレモン・イエローがちらちらと掠める。そこには「ボン書店」「ユリイカの伊達得…

追記:平出隆×加納光於の対話で、詩画集をつくりませんか?と提案したのは加納さんのほうからだったとのこと。平出さんからのアプローチだろうなと思っていたので、すこし驚いた。詩画集『雷滴』は、中心に加納さんによるモノクロームの版画が置かれ、その両…

自分用メモ:平出隆×加納光於「装幀をめぐって」 聞き手を平出さんがつとめ、加納さんが答えるというような図式ではじまった。まず、最初に加納さんがおっしゃったのは、自分は絵描きで専門のブックデザイナーではないのに、どうして装幀を頼んでくるのか?…

9/14,15に開催された、かまくらブックフェスタ(http://d.hatena.ne.jp/kamakura_bf/)に二日間とも参加した。いつもは平出隆さんのトークがある日のみ行くのだけれど、今年は大阪からはるばるやってきた、ぽかん編集室+編集工房ノアの机で売り子の手伝いを…