しっぷ・あほうい!

或る日のライブラリアンが綴るあれやこれや


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リスは、すなわち木鼠です。地上へも来ますが、多くは樹のうえをまわり歩いて、植物質を荒します。リスの食わない樹の実は少ないくらいでしょう。ことにブナ、カシ、クルミの果実は、ひどくわたしの好むところであります。
平出隆『胡桃の戦意のために』(思潮社、1982年)