しっぷ・あほうい!

或る日のライブラリアンが綴るあれやこれや

追記:平出隆×加納光於の対話で、詩画集をつくりませんか?と提案したのは加納さんのほうからだったとのこと。平出さんからのアプローチだろうなと思っていたので、すこし驚いた。詩画集『雷滴』は、中心に加納さんによるモノクロームの版画が置かれ、その両脇を平出さんによる三行の詩のことばがかためている。

かまくらブックフェスタでM堂さんの古書から購入した、湯川書房の『渚の消息』(伊藤海彦)がフランス装のとてもきれいな本でぱらぱらと眺める。本文は二色刷りでタイトルとノンブルが青みがかったエメラルド・グリーン。色の雰囲気がどことなく『ぽかん』03号に似ている。「七里ケ浜」「江ノ島」「稲村ケ崎」「材木座」などの地名が入った海辺の光景が点描されていて、鎌倉で手に入れることができて嬉しい一冊。