1983年のジョゼフ・コーネル映画祭
京橋のフィルムセンター図書室には、あらゆる映画資料を収集対象としているだけあって、こんなもの(リーフレット)まで所蔵されているのである。すごい(!)。1983年のその場に立ち会えなかった者として、せめて記録だけでもここに書きとめておきます。
1.
call#: FF6053 600
Joseph Cornell Film Screening
Jan.21,22,1983ジョゼフ・コーネル短編映画作品上映会 昭和58年1月21日、22日
午後3時30分より講演:岡田隆彦、山口勝弘 雅陶堂ギャラリー竹芝1. Rose Hobart
2. The Children's Party
3. Centuries of June
4. Aviary
5. A Legend for Fountains別刷:Cassiopeia's Chair to Joseph Cornell, the artist of "Cassiopeia#1" / Takahiko Okada
2.
call#: FF6053 601
Films of Joseph Cornell
The Invisible Cathedrals of Joseph Cornell
Gatodo Galleryエッセイ:ジョナス・メカス「ジョーゼフ・コーネルの目につかぬ寺院」(p.355 ジョナス・メカス著、飯村昭子訳『メカスの映画日記』フィルムアート社)
とき:[昭和58年?]3/27,29,31 4/3,4 2:30pm 4:30pm
ところ:アメリカンセンターABC会館作品リスト
1. Rose Hobart
2. Gnir Rednow
3. Centuries of June
4. Aviary
5. Nymphlight
6. A Legend for Fountains
7. Angel
瀧口修造の序文「時のあいだを ジョゼフ・コーネルに」のはいった、群青色の薄いパンフレット"Seven Boxes by JOSEPH CORNELL"(Catalogue Gatodo Gallery No.3, 1978)はわたしの宝物の一冊である。ギャラリーで熱心にコーネルの箱を見つめる瀧口夫妻の写真を、白倉敬彦『夢の漂流物』(みすず書房)で見つけた時のうれしかったこと。ふと、s.t.氏がコーネルの映画を観たとしたらどんな言葉をのこしてくれただろうか、と考える。おそらく静かな熱を込めて――デュシャンの小展示に寄せたような、こんな口調で語ってくれたのではないか。
「なんと近づきがたく、なんと親しげな存在。その全作品を一堂に眺めることは、もういろんな意味で不可能になった。しかし、かつて全作品を鞄に収めることを思いついた人。いまは窓越しに、足跡の一端をしのび、おそらくその人が微笑みかけるのを待つ。」