しっぷ・あほうい!

或る日のライブラリアンが綴るあれやこれや


そうそう、そして、詩とその周辺の私的読書の最後を飾る(?)素敵なイヴェントが冬至の日の神戸でありますよ!今、いちばん刊行を楽しみにしている"Donogo-o-Tonka"の版元りいぶる・とふんの主宰で、季村敏夫と内堀弘がモダニズム詩について語る、とくれば.....!これは、東京から、えい、と駆けつけてしまう予定でおります。

トークイベント
とある二都物語
山上の蜘蛛、あるいはボン書店の幻 モダニズム詩の光と影
対話−季村敏夫×内堀弘
司会−北村知之


『山上の蜘蛛』と『ボン書店の幻』は、ともに「モダニズム(詩)」を主題にした詩人たちの物語です。その出生において時と場所を異にしながら、この二書はどこか兄弟に喩えたい気持ちを抱かせます。時代の苛酷さはグラデーションのように色の濃淡を変えて今を染めあげています。詩人たちはいつもその苛酷さに晒されて立ちつづけてきました。痕された詩集、詩誌はその姿をわたしたちに辛うじて教えます。おふたりの労作はポンペイの遺跡で見つけられた不自然な空隙に石膏を流し込んだ考古学者のように、詩人たち(ボン書店主・鳥羽茂は出版人である前に詩人であった)を生きた姿でとりだす作業でした。
 戦争前夜のふたつの都市の片隅に舞い降りて消えていった言葉の断片。おふたりの対話はきっと、ページの上で消え入る言葉をふたたび舞わせ、かつてそれが舞い降りてきた空の方角を指し示すにちがいありません。


オープニング音楽
かえるさん(細馬宏通)
にしもとひろこ(from たゆたう)


主催−りいぶるとふん‘ドノゴトンカ Donogo-o-Tonka’
共催−塩屋音楽会/震災まちのアーカイブ
場所−旧グッゲンハイム邸 http://www.geocities.jp/shioyag/index.html
655-0872 神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17
Tel: 078-220-3924 Fax: 078-202-9033
JR山陽塩屋駅、北側線路沿いを東へ200m後、トンネルをくぐり、さらに100m、遮断機を越え、すぐ。駅より徒歩5分。
*駐車場はありません。


日時−12月22日(火)冬至
16:00 開場
16:53 開演
音楽−かえるさん(細馬宏通) にしもとひろこ(from たゆたう)
18:00 季村敏夫×内堀弘トーク
20:00 終演


 ※開演時間は冬至の日の入り16:53(神戸)に因んで。17時開演とお考えください。日没の海を眺めながらはじまります。
料金−予約 2,000/当日 2,500
予約・問い合わせ−旧グッゲンハイム邸事務局
(TEL:078-220-3924 FAX:078-202-9033 E-mail:guggenheim2007@gmail.com)
 ※ご予約送信の際に、ご希望の鑑賞日、お名前、電話番号、枚数を明記下さい。