しっぷ・あほうい!

或る日のライブラリアンが綴るあれやこれや

 シンポジウム「尾崎翠の新世紀」無事に全日程を終了いたしました!


ご出演いただいたみなさま、場所を提供してくださった日本近代文学館のみなさま、関係者ならびプレスのみなさま、そして何よりもこのシンポジウムに足を運んでくださったみなさまに心よりお礼を申し上げます。公式ページの方でご意見・ご感想を募集しておりますのでよろしければぜひフォームよりお寄せください。
http://osakimidori.info/?page_id=1656



気が遠くなるほど様々なことがあったこの一年でしたが、このシンポジウムを通じて、あらためて尾崎翠という作家の素晴らしさ、古びることのない新しさを再確認できたことが嬉しかったです。これからも「尾崎翠の居た東京とその時代」について、引き続き自分なりに調べていければなと思っております。個人的なことを言わせていただくと、友人でもあるデザイナーの平山亜佐子さんと一緒にパンフレットとチラシの作成に全精力を傾けて、このかたちで世に出せたことが大きな喜びでした。チラシの方は、漫画家の大島弓子さんからコメントをいただけたことが本当に夢のようでしたし、シックでモダンな真紅の表紙のパンフレットの方は、ターキーがモダン都市・銀座のペイヴメントを小脇に抱えて歩いたという、ボン書店の鳥羽茂がひとつひとつ活字を拾いながらつくった渡辺修三ペリカン嶋』にも匹敵するのでは?と内心うぬぼれております。そして、巻末の近藤裕子さんのじーんと泣けてくるすてきなエッセイがこの一冊を特別な宝物にしてくれました、とか何とかおセンチ気味の言葉さえ思わず口走ってしまいそうな。



まだまだ色々書きたいことがありますが、ひとまずお礼まで。色々なかたちでこのシンポジウムにかかわってくださったすべての方々へ、本当にありがとうございました!