しっぷ・あほうい!

或る日のライブラリアンが綴るあれやこれや

昨日は、新文芸座にて溝口健二『瀧の白糸』『折鶴お千』を観て、今日は『赤線地帯』『祇園囃子』を観る。体調が悪くて『雪夫人絵図』が観られなかったのは残念だったけれど、溝口週間、我ながらよく通いました。『折鶴お千』の山田五十鈴も、昨年に引き続き二度目の『赤線地帯』も、木暮実千代の色気にクラクラな『祇園囃子』もどれも素晴らしかったのだけれど、とりあえず、すべては打棄ってもこれだけは感想文を書いておかねばッ!ということで、大好きな英パンが出演していて現存する最後の作品、サイレント期の溝口作品を代表する傑作『瀧の白糸』について。