しっぷ・あほうい!

或る日のライブラリアンが綴るあれやこれや

映画保存協会「映画の里親プロジェクトPR映像」
http://www.filmpres.org/archives/138



斎藤寅次郎『モダン怪談 100,000,000円』(1929)、川浪良太、滝澤英輔、久保為義『学生三代記 昭和時代[マキノ・グラフ版]』(1930)、牛原虚彦『海浜の女王』(1927)の復元の様子が見られます。どの作品もめちゃくちゃ観たいけれど、とりわけ、牛原虚彦『海浜の女王』が!「日本のヴァレンティノ」鈴木伝明に「伝説のモダンガール」柏美枝ときて、監督が『彼と〜』シリーズで北村小松と組んで松竹蒲田モダニズムを先導した牛原虚彦作品とくれば。4月に上映会があったんだ...ああ、もう終わってる、大へんに行きたかった...がっくり。でもこのPR映像ではじめて動く鈴木伝明と柏美枝を観ることが出来て感無量、柏美枝は只今フィルムセンター展示室にて開催されている「スチル写真でみる日本の映画女優」の展示を見てはじめて知ったのだけれども、鈴木伝明と腕を組んで歩くとこなんぞまるでルイズ・ブルックスそっくり!じゃないですか、可愛いなあ。脈が上がりました。



なお、今現在進行中の復元作品はマキノプロの『学生三代記 昭和時代[マキノ・グラフ版]』だそうで、これも観たいなあ。来年のフィルムセンターでのマキノ特集(絶対に通う!と今から待ちこがれ)ではお目見えするのか知ら?

『学生三代記 昭和時代[マキノ・グラフ版]』は、東京国立近代美術館フィルムセンター立命館大学アート・リサーチセンター マキノ・プロジェクトを里親に、株式会社IMAGICAにてデジタル復元作業を行っています。3月中の完成に向けて作業が進行中です。


とのこと。