しっぷ・あほうい!

或る日のライブラリアンが綴るあれやこれや

山下陽子銅版画展 "花と果実の紋章"(於 高輪・啓祐堂ギャラリー)

山下さんの展示にはー今はなき池袋・ぽえむぱろうるで未生響さんの素敵な造本、空中線書局を知ってからだからーもうかれこれ6年ほど通い続けているけれど、いつ観てもうっとりと夢見心地になる、2年に一度のおたのしみ。今回も運良く会場にいらした山下さんとお話しできたので嬉しかった。ポール・エリュアールの詩に寄り添うように添えられた銅版画のモティーフの細やかな美しさにたいへんうっとりする。お天気がよかったので着物、退紅色地に群青色の葉と象牙色の薔薇模様の羽織に、横縞(茶とグレイ)お召し、本と船の模様のアール・デコ帯を締めていった。