しっぷ・あほうい!

或る日のライブラリアンが綴るあれやこれや

memo

今日は小津安二郎の誕生日にして命日であり、そしてもうひとつ。 ジャーン、 1930年12月12日、浅草帝国館にて英パンと栗島すみ子主演作品のナンセンス・コメディ、”紳士淑女一千一夜" ”秋季超特作本格喜劇" 『お嬢さん』の封切日!なのであります(←って別に…

アンケート「現代美男美女集」(『婦人サロン』昭和五年・第二巻、第十一号より一部引用) 「文壇の美男美女」では何と三分の一が「ささきふさ」と答えている!1930年当時、ささきふさ人気は凄かったらしい。男性は票が割れていて、大佛次郎が唯一複数票。そ…

週末お出かけメモ。 ・植草甚一/マイ・フェイヴァリット・シングス(世田谷文学館) http://setabun.jp/exhibition/uekusa/ がらくた集め、切手、マッチラベル、切り抜き、マックス・エルンストの影響を受けたコラージュ。 他愛のないものを偏愛して、役に…

11日までやっている、山形ドキュメンタリー映画際のプログラム「やまがたと映画」*1での佐藤千夜子と瀧田静枝特集を横目で「いいナア」とため息吐きながら、20日の学士会館での澤登翠35周年「活弁in学士会座」*2では斉藤寅次郎のシュールな傑作(しかも主演…

夏休み中は椅子の上に堆く積み上げられていた古本の山を整理して、映画(山中貞雄『丹下左膳余話 百萬両の壺』『人情紙風船』ニコラス・レイ『暗黒街の女』ウディ・アレン『アニー・ホール』)と美術館(東京藝術大学大学美術館「金刀比羅宮 書院の美 応挙・…

映画のあとは、東急東横線に乗って、長いことの念願かなって学芸大学のマッターホーンに行く。ああ!本当に長いことずっと行きたかったのに、ようやく行けた。鈴木信太郎画伯によるサーモンピンクの愛らしい包装紙ととぼけたような人形が描かれた缶を手に入…

土曜日、昼、フィルムセンターにて清水宏『有りがたうさん』(1936年)、それから国立近代美術館でアンリ・カルティエ=ブレッソンの写真展を観る。ロビーに飯沢耕太郎が居た。『有りがたうさん』は倫理に貫かれた瑞々しいロードムーヴィ、じんわりと泣ける…

映画保存協会「映画の里親プロジェクトPR映像」 http://www.filmpres.org/archives/138 斎藤寅次郎『モダン怪談 100,000,000円』(1929)、川浪良太、滝澤英輔、久保為義『学生三代記 昭和時代[マキノ・グラフ版]』(1930)、牛原虚彦『海浜の女王』(1927)の復元…

阪神間遊覧日記・その3 ・阪急電車に乗って芦屋へゆく 今回の旅ですっかりお気に入りとなってしまった大阪の街だけれど、何と言っても阪急電車に恋をした。 ああ、阪急電車。何て愛らしい電車なのでしょう!一目であの、小豆色にクリーム色のお屋根に、真四…

阪神間遊覧日記・その2 ・中之島界隈は私の『近代大阪』 「小津ごっこ」ができる*1ダイビルを出て、中之島界隈へ。阪神高速環状線がカーブを描く下を、堂島川と土佐堀川がゆったりと流れ、途中いくつも橋が架かっている。どっしりと構える日本銀行を背に淀屋…

阪神間遊覧日記・その1 ・ダイビルと大大阪のプラトン社 1920年代〜30年代のモダン都市文化に俄然夢中な今、こんなにぴたりとくる展示があるならば、ええい、大阪へでも何処へでも行かねばならない!と矢鱈に一人盛り上がって、そそくさと阪神間行きを決めて…

4/24発売の待望の新刊は映画エッセイ、プルーストによる素敵な短編集のタイトルから(キャ)! 金井美恵子・金井久美子『楽しみと日々』(平凡社)*1 また、久美子さんの展覧会も銀座・村越画廊にてあるようです。 金井久美子作品展「楽しみと日々 オブジェ…

「北尾鐐之助、北尾鐐之助」と覚えたての名前を呪文のように唱えながら、さっそく「ひょい」と検索してみたら、やっぱり勤務先の図書館にはちゃんと北尾鐐之助の本が何冊もあるのを発見、さすがにさすがの図書館なのである。わたしにとっては何でも手に入る…

ああ、京阪神にお住まいの方が羨ましい...!展示の会期内には何とか間に合うようにいそいそと切符を手配したけれど、トークショーなんてものがあるならこちらも行きたかった。(daily-sumusさんより情報いただきました) 「プラトン社 大大阪のモダニズム出版…

bibliomaniaさんのところで知ったのですが、来たる4/2〜4/28まで大阪名品喫茶「大大阪」*1にて、アトリエ箱庭さんの小冊子dioramarquis02号(プラトン社についての特集があると知り、小林かいちの作品集とともに、首をながーくして待っていました)の発売イ…

お昼休みにぼんやりと尾崎翠でググっていたら、2004年(古いよ...相変わらず気づくの遅いよ)のフォーラム開催報告*1にこんな記述があって(!)一体全体どうしよう、ええい、どうしてくれようかと思いました。無念遣る方ないのでここに殴り書き。 ラマル氏…

行きたいな・行かなきゃメモを更新。 ・帰ってきた『次郎長三国志』とマキノ時代劇大行進!(1/27〜2/16まで シネマヴェーラ) http://www.cinemavera.com/schedule.htmlヨッ、待ってました!と手を擦りながら言いたくなるマキノ次郎長シリーズ。観ていない…

今年最初の行かなきゃメモは、・池田重子コレクション 日本のおしゃれ展(〜1/15まで 銀座松屋)*1・歌謡・ミュージカル映画名作選(〜2/4まで フィルムセンター)*2・生誕110周年記念 衣笠貞之助の世界(〜3/31まで フィルムセンター)*3・鈴木信太郎展(〜2…

そのあと、急いで地下鉄に乗ってポポタムに駆け込みで海野弘「私の100冊の本の旅」展。海野弘先生の本が一同に展示されているのは壮観。ダメもとで「あのう、今日のトークショーは満席ですか?」とお店の方にお聞きしたら、「受付は一番最後で桟敷席になりま…

15日に東大駒場キャンパスで行われた、翻訳の詩学 エクソフォニーを求めて(多和田葉子+柴田元幸+野崎歓+小野正嗣)での走り書き。・アメリカには行ったことがなかった。行ってみたら思っていたのと違った。異質性ということについて、レッテルを避けて書…