しっぷ・あほうい!

或る日のライブラリアンが綴るあれやこれや

2010-07-28から1日間の記事一覧

少し前の話になるけれど、図書館で『左川ちか詩集』(昭森社、1936年)を閲覧する機会があった。黒色の装幀だったのがすこし意外で驚く。何となくフランス装の白っぽい本を想像していたのだ。三岸節子の装画がシックで、ぱっと見た感じはシュルレアリスムの…

・彷書月刊の8月号「特集・川崎長太郎のうたごえ」における、平出隆×坪内祐三対談がめっぽう刺戟的。長太郎と荷風における歩行の違いの話など、なるほどと思う。何かの目的のために歩くのではなく、歩くという行為やストロークのリズムそのものが皮膚感覚と…